手作りの革の小物の機能性と素材などの魅力

革製品の歴史は古く、人類が動物の皮をなめして「革」にしたものを生活の様々なシーンで利用し始めたのは、かなり昔に遡ると言われています。その後、元々希少価値の高かった革製品は、一流の技術を持った職人たちの手によって高級な商品として扱われるようになり、ブランド化されたものは富裕層を中心に広がってゆきました。その傍ら、庶民の間でも加工や利用のしやすい革は、服飾や雑貨などを中心に日常のあちこちに定着してゆくようになります。日本では長く職人の手によって作られるのが常識だったこのジャンルも、ハンドメイドブームの到来とともに、少しずつ手作りに挑戦する人が増えてきました。レザークラフトは、今や数あるハンドメイドのジャンルの一角を担う存在となり、多くの愛好家たちが、その楽しさを満喫しています。ここでは、手作りの革小物の魅力を改めて考えてゆきましょう。

応用のきく汎用性の高さが最大の魅力

革製品の最大の魅力は、加工のしやすさにあるでしょう。適度な柔らかさと弾力を持ったこの素材は、切らずに折るだけでもある程度形を整えられるという質感に、はさみでカットすることもできる柔らかさ、なおかつ皺になりにくいという独特の機能性を備えており、手作りの小物には古今東西最適の素材と言えるのではないでしょうか。実際、日常生活で利用されている小物を思い浮かべてみると、財布やバッグ、ベルトや帽子、ブルゾンなどの服飾は言うまでもなく、キーケースや名刺ホルダーなどの雑貨まで、実に幅広い分野で革が重宝されていることに驚きます。切る・折る・縫うなどの加工が容易だということは、これほどの汎用性を生むものなのですね。現在は、高価な天然皮革を補う安価な代用品として、人工皮革の生産も盛んです。予算や用途に合わせて、適した素材を選べるのは嬉しいことですね。

天然皮革は使うほどに出てくる味わいが魅力

この世界で「素材」と名がつくほとんどのものは、時が経つと共に劣化するという宿命を負っています。出来立てはどれほど美しくても、だんだんと汚れてしまったり、擦り切れてしまったりして質感を損なってしまうのは、残念ですが仕方のないことですね。ところが、天然の皮を使って作られた手作りの小物は、この経年劣化をものともしない特性があります。もちろん、出来立ての革製品の張り具合も独特の美しさはありますが、革製品の良いところは、使えば使うほどに、持ち主の手に馴染んでゆくというところです。よく、革製品に関しては「味がある」とか「なじんでいる」という表現をすることがありますね。それは、使うほどに独特の手触りや艶を帯びてくる革製品への誉め言葉なのです。このように、素材としての魅力と機能性の両方を兼ね備えているのが、皮革の魅力と言えるでしょう。